今日はなんと、ハンバーガー・ショップに行ってきた。
などと言っても、一般的な日本人ならば「何を言ってるんだ?」と思うに違いない。俗世間を遠く離れたような生活をしている(もちろん冗談です!)私にとって、ファスト・フードの代名詞である店に入ることは、そうあることではない。
実は自動車工場で軽トラの点検をしている間の待ち時間に、町のバーガー店に久しぶりに入ってみる気になったのである。
ワクワク・・ドキドキ・・・。なんたって久しぶりにサラリーマン生活に帰ったみたいな気分。さあて、メニューを見て、モーニングセットを頼んだ。(朝だったので、残念ながらそれしか選べなかった!) おおっ、出てきた。ホットケーキセット!何年ぶりだろう!? こんな朝食!
誰もいない店内でガラス越しに国道を眺めながら一口、ひとくち味わいつつ食べ・・・。さてと、食べ終わったときに目の前にあったのは、お盆一杯のゴミ!
たった一回の食事でこんなにもゴミが出るものなのか? コップもプラスチック製のナイフとフォークも、もし自宅であれば洗って10回以上は使える。バターの袋、シロップの袋、トレーに乗せた紙、ナプキン、どれもこれも、ほんとに必要なものなのだろうか? 食事する度にこんなにゴミを出してたんじゃ、一ヶ月にゴミ袋何枚必要なんだろう?
どうも、こうも、かなり考えさせられた。私自身、都会暮らしのときは、それが当たり前だと思ってたはずなのに、自分自身がどんなに変わったか思い知らされた。
食事を終えて「ご馳走さま」を言う相手もなく、ちょっと孤独な気持ちで店を出た。なんだか、自分が先ほどダスト・ボックスに入れた使い捨てのナイフやフォークになったような気がした。寂しいなぁ。
こういう生活は、果たして便利なんだろうか? 自分を使い捨てのようにこき使い、見方を変えればまるで誰かの道具になって馬車馬のように働かされているだけのような気もする。際限なくお金もかかるだろうし・・・。
やはりたまには世間並みの生活を経験するのも、勉強になるようだ。
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