AGRICO日記

2004年3月25日(木)
乾杯!

最近HPの日記をあまりつけてない。
春が来て、特に今年は例年になく雪解けも早かったので、野良仕事に追われて毎日夜になるとグタ〜となっているから、日記も「今日はいいや・・」となってしまう。
でも、これでいいのかも知れない。なんでも自分にノルマを課したり鞭打ったりしていると、続かないものである。長い目で見ると、結局無理しない方がはかどったりする。
今日も朝から土木作業で本当に疲れた!
長年の懸案だったぬかる田に暗渠(あんきょ:水路を「明渠」と呼ぶが、地面の下にパイプを通して地下水路を通すことを「暗渠を通す」という。穴掘り作業とパイプや暗渠資材の敷設作業があって、とても疲れる!)を通す作業を今日から始めた。我が家の作付け田(毎年米を作付けする田んぼ)なので、どうしても避けては通れない仕事だった。機械が全然入れないくらいぬかるんでいたので、毎年そこだけは手作業で稲作りをしていた。
この好天続きで、田んぼは今までなかったほどに乾いている。穴掘り作業の進捗度は、機械(この場合はバックホー、油圧ショベルとも言う。)がどれだけ入れるかで決まる。今日は「Very Goo!」なのであった。予想を遥かに上回る快挙!
それでも20〜30mは手掘りだったが、まるで天が味方したとしか思えないほどの進みようだった。ありがとう!
夕方買い物に行ったときに、久しぶりにいなだを一本買ってきた。以前サラリーマンだった時代にはよくいろいろな魚を買ってきては捌いて刺身や寿司を作ったものだったが、なんだか随分遠い昔のことのように感じられる。今日は自分に対するお祝いとご褒美のつもりで大宴会を開こう。
いなだの刺身と冷凍保存していたふきの佃煮、それとどぶろくで、乾杯!!!

2004年3月21日(日)
昔の知恵のありがたみ

どうも最近おかしい。
首筋や顔が荒れてきたし、そういえば身体のあちこちが痒いような気がする。
そうこうするうちに、今日肘の内側が赤くなっているのを見つけた。
これはダニかも知れない。
もとより掃除はあまり得意ではないので、毎日がホコリ高き生活ではある。加えて、我が家の猫軍団は、常に外からいろいろなものを持ち帰る。総勢8匹もいるから、家の汚れようも普通のペット持ちの家の8倍はある。
そこでさっそく毛布からこたつぷとんから選択を開始し、茶の間も2ヶ月ぶりに掃除をした
いやあ、すごいゴミの量! こういう生活をしているお陰で、他の人より免疫力はかなり高いと思う。怪我をしても虫に刺されても、驚くべき速さで治って行くし(自分がそう思っているだけなのかもしれないが・・・)、医者にも薬にもお世話になることが殆どない。私自身、確かに病院・薬嫌いで今まで丈夫に生きている。
でもいくら私でも、ダニやシラミとの共同生活はできるだけしたくないと思う。
アパート暮らしのときだったら、こんなときはバルサンでも焚いたものだったが、今では家中に生活の糧である保存食があるので、できれば避けたいところである。よし、明日にでも隣りのジッチャンに、ダニ対策に昔はどうしたか訊きに行こう。
芦沢の生き字引と呼ばれる人が近くにいて本当に助かる。
自然に沿った生活、というものも、やってみればいろいろなことが起こってくるものだ。それこそ本来の「知恵」が必要とされる生き方でもある。


2004年3月20日(土)
異文化体験の魅力

最近我が家の主食はジャガイモとカボチャになった!

米のストックが底を突いたわけではない。今年の例年にない早い春のお陰で、カボチャは次から次へと腐っていくし、ジャガイモはどんどん芽を出してくる。そういう訳で、我が猫家のメンバーは、家族総出でジャガイモとカボチャの消費拡大に乗り出したのである。
いつもストーブの上には鍋がかけられて、必ずカボチャかジャガイモ入りの食材がぐつぐつと煮えている。米の替わりにカボチャやジャガイモを食べる。まるで戦時中もかくあるかと思われる。犬、猫の食事にもそれらは欠かさない。幸い彼らは我が家の貧しい家計を理解しているようで、文句もいわず、却って喜んで余さず食べてくれる。極端に萎びたジャガイモや腐ったカボチャの種と皮の一部は、刻んで鶏の餌に混ぜられる。
私もこの春魅力的な新レシピを続々と開発した。カボチャラーメンにジャガイモカレー(ご飯の替わりにジャガイモを使う!)、ジャガイモのワサビ醤油づけなどは、酒のつまみにうってつけだと思う。いきなりアンデスのインディオが、モダーンな食生活をしている雰囲気に浸れる。ドイツ人がカレーを食べるときは、きっとジャガイモにかけて食べるに違いない・・などと思いつつ・・・。

とは言うものの、ふぅ!、さすがに最近少し疲れてきた。明日は思い切って、ちょっとだけ世間一般的な食生活に戻ってみよう・・・。何事も無理はあまり良くない。


2004年3月17日(水)
春の恵み。

今朝は霜が降りていた。
ここ2〜3日は晴れ間が続いてるのでだいぶ地面が乾いてきた。霜が溶けたら暗渠工事の続きをやろう、と思ってるうちに、昼頃には何とまるで5月のような爽やかで暖かい陽気になっていた。

スコップの手を休めて辺りを見回すと、ちょうどどこからか猫の鳴き声がする。見るとレオ(今生後1年。まさしく元服のとき!)が田んぼの向こうから現れて、盛んになきながら擦り寄ってくる。もう大人の仲間入りをしているんろう。今朝はどこへ行ってきたのやら・・・。出会うことが皆初体験なので、多分私に何か伝えているんだろう。
それにしても暖かい日だ。こんな陽気は5月の田植え前、青草が爽やかでまだ虫もあまり飛んでいない、1年で一番素敵な季節にしかない。突然まるで天からご褒美を頂いたようだ。
春のこの時期は土木作業の季節。年を通して一番地面が乾くときでもある。(それにしても今年はあまりに早くから乾いているが・・・。)冬の間に鈍った身体が急に重労働に晒されるので、ギックリ腰にご用心!

夕方になると、ミーコがどこからともなくやってきた。しきりに擦り寄ってきて、まるで「早くやめて餌にしようよう〜。」と言っているみたいだ。次から次へと我が家の猫たちは私に静かに仕事をさせてくれない。「あぁ、わかったよ。今行くよ。」
そうして、春の素晴らしい日に傾きかけた太陽を背に、家路につく私だった。


2004年3月16日(火)
いつもとちょっと違った朝

さあ、スヌーピーの散歩をする時間だ。
スヌーピーは1日1回の朝の散歩のときを待ちわびている。時には朝ごはんにも殆ど手をつけないで、私が玄関の戸を開けて出てくるのを待っている。
首輪に繋いだ紐を手に持ってしばらく歩いていくと、神社の角で後ろからミーコが追いかけてくるのに気づいた。「私も行く〜!」と、彼女も時々散歩のお供をする。
猫と犬は時々擦り寄ったりしながら、思い思いに歩いては立ち止まり、小走りに駆けては寝転んだり。2匹を供に連れている私は、なかなか前に進まない。
「おう、散歩か?」
集落の人が通りすがりに挨拶してくれる。中にはわざわざ車を停めて声を掛けて行く。朝の通勤時間帯には、日頃30分に1台しか車が通らない芦沢の見抜き通りも、時々通勤のためや通学の子供を載せたりした地元の車が行き来する。
朝の空気が少し寒い。でも今朝は青空が西のタバコ団地まで広がっている。風もないし、きっと暖かい日になるに違いない。
帰り道では、近所に遊びに行っていた我が家の猫が2匹、合流してきた。ちょうど1年前に生まれた子供たちが、いつの間にか大人になって春の猫の寄り合いに顔を出しているのかもしれない。
今日の散歩はいつもより2倍も時間がかかった。いつもは早く帰って何をしよう、かにをしようと考えつつ歩いたりする。どこか心が急いていて安らかではない。でも今日は、なぜかとてもすがすがしい。スヌーピーとミーコのお陰だろう。

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