2004年5月14日(金)曇りのち晴れ | |
猫の手は役に立つのか? | |
あぁいそがしい! ふと隣りを見たら、ミーこが大きく口を開けてあくびをしていた。 ・・・・・ そういえば我が家には人間はひとりしかいないけど、口の数だけは多い。 猫が8匹、犬が1匹、にわとりが9羽・・・。 (ゆえによって多くの食糧を要する!) 自足生活を目指してあれこれするうちに、いつのまにかこんな大家族になってしまった。 もし我が家の猫たちに、忙しいから手を貸せ!といったらどうだろう? そりゃあみんな優しい猫家の猫たち、揃って手を差し出すに違いない。 (「餌くれ!」・・・・・・チガウって..) 彼らはいつも私の側にいる。畑では播いたばかりの種をほじくり出してくれるし、そばを干していればその上でおしっこをする。車を出そうとすれば運転席に丸くなって寝ていたりする。 果たして猫の手は何かの役に立っているのであろうか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 そういえばネズミがいなくなった。 ここに来たときには毎晩天井裏で運動会があったのが、2年のうちに我が家ばかりか2軒両隣までまったくネズミの声を聞かなくなったという。自給農家にとってネズミがいないことはとても大きい。 ヘビも同じ。以前は時々見かけたのに。 もしかしてうちのネコたちは、隠れたところで活躍しているのかもしれないな。昼間見るといつもだらあと寝てるように見えるけど、きっと夜中にでも大働きをしているんだろう。 ありがとう。疑ってすまなかった。 なあんて、ホントは一緒にいてくれるだけで嬉しいんだよ。 いつまでもいつまでも、そばにいてくれよ! (写真はマスキー。この春一才になりました。なぜか生まれた時から隣りのジッちゃんのような顔をしてた。) |
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ワラビでカレーを仕込んでみようと思い立った。 いつもワラビはからし醤油かワサビ醤油、または酢味噌和えで頂いている。でもこの時期毎日食べるワラビだから、もっとレパートリーがあってもいいと思う。 一晩アク抜きしたワラビを大鍋に山盛り、ジャガイモとニンニク、キャベツ、昆布と一緒に煮る。(今我が家で使える野菜は左の通り。)ついでにちょっと干し過ぎのタクアンも入れてみる。ワラビが山になってもちろん蓋が閉まらない。けれどご安心。煮込んでいるうちにちゃんと閉まって来る。 とろ火で煮込むことおよそ2時間、そろそろいい頃かな? 冬ならばストーブか囲炉裏の上でいつまでも煮込めるけれど、今の時期はガス代がかかるから、このくらいで妥協しよう。 カレー・ルーに塩、チリパウダー、胡椒、ターメリックにクミン・・・(さも料理上手のような印象を受けるが、何のことはない、棚にあった古い調味料を手当たり次第に入れてるだけ・・・) さあ、できた。味はどうか!? ・・・・・ (日本昔話のような味がした。) (やはりタクアンの風味が効いている・・・。) ま、まあ良いじゃないか。今日は疲れてるから何を食べてもうまい。 食後に、ワラビに使った酢味噌が残ったので、チーズをからめて食べてみた。 ・・・・・・ヨーロッパで自給自足生活をしているような気分になった。 |
2004年5月11日(火)雨のち曇り | |
ワラビ畑でつかまえて! | |
私は今ひとり暮らしだけれど、たいして寂しくない。 私のそばにはいつも犬や猫たち、ニワトリたちがざわめいているし、一歩家を出れば隣近所の人たちが田んぼだろうが畑だろうが声をかけ、挨拶をしてくれる。 この山村に引っ越してまだ3年も経ってないのに、猫家と家族ぐるみでつき合ってくれる人たちがもう何軒もある。その時々に必要なものはみんなのお陰でほとんど手に入った。 私は果報者だと思う。 持っているモノは相変わらず少ないが、出会いに恵まれ、人に恵まれて今日まで生きている。 特に猫たちは、私の日常切り離すことのできない存在だ。 早朝、彼らの目覚まし声は疲れきって寝ている私の鼓膜を揺さぶる。 スヌーピー(犬です。)の散歩に時々お供する猫もいる。 畑で働いていると必ずどこからともなく1匹、また1匹と現れ、草むしりをしている私の肩に乗ったり種を播く側から土を掘り起こしたりしてくれる。 家から500mは離れている田んぼで仕事をしていても、夕方になると呼びに来たりもする。「餌の時間だぞ〜!」と言っている彼らの声が、私の耳に届く。 今朝私は隣りの草原でワラビを採っていた。 今から7月一杯にかけて、ワラビは我が家の毎日の献立に欠かさず現れる季節の食材だ。 いそいそとワラビを摘んでたらワラビとワラビの間を猫たちが駆け抜ける。 私の周りを行ったり来たり、まるで「ワラビ畑でつかまえて!」と言っているようだ。 そ知らぬふりをしていたら、今度は背中にピョンと乗ったり膝に乗ったり。 今したいことが多少はかどらなくてもいい! 今私のこの家族を大切にしたいなぁ。 昔サラリーマンだった頃の仕事の鬼のような私を知っている人が見たら、きっと別人だと思うに違いない。でも、これでもちゃんと生きていってる。 あの頃の自分があったから今日の日の自分がある。 そして、今日の自分は、今それだけで素晴らしい! |
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